MiniMax M3.1 Flash と DeepSeek V4.1 Flash、出力単価は同じでも1回答の費用は約8倍違った
結論: 普段の質問、文章の作成、日本語の添削なら DeepSeek V4.1 Flash を選んでください。MiniMax M3.1 Flash は回答の前に長く考えるモデルで、同じ質問に約8倍の出力トークンを使います。出力単価は同じなので、1回答あたりの費用もほぼそのまま約8倍になります。M3.1 Flash の考える力が生きるのは、MiniMax が想定するエージェント的な長い作業のほうです。
比べた2つのモデル
どちらも10月に新しくなった低価格帯の「Flash」モデルで、FastMetal での出力単価は同じです。
| MiniMax M3.1 Flash | DeepSeek V4.1 Flash | |
|---|---|---|
| モデル名 | minimax-m3.1-flash | deepseek-v4.1-flash |
| 入力(100万トークンあたり、税別) | ¥25.2 | ¥33.6 |
| 出力(100万トークンあたり、税別) | ¥100.8 | ¥100.8 |
| 文脈長 | 1,048,576 | 1,048,576 |
| 画像入力 | 対応 | 対応 |
| PDF 入力 | 非対応 | 対応 |
入力は M3.1 Flash のほうが安いので、表だけを見ると M3.1 Flash が少し得に見えます。
同じ14の質問を同じ日に送った
FastMetal の比較用の質問から、コードのデバッグ、SQL の最適化、データの読み解き、翻訳、算数の文章問題、日本語の添削など14問(英語8問、日本語6問)を選び、2026年10月20日に両方のモデルへ送りました。どちらもストリーミングで呼び出し、max_tokens は 32,768 です。
| 14問の合計 | DeepSeek V4.1 Flash | MiniMax M3.1 Flash |
|---|---|---|
| 出力トークン(合計) | 13,787 | 112,226 |
| 出力トークン(中央値) | 829 | 2,672 |
| 費用(合計、税別) | ¥1.45 | ¥11.38 |
| 最初の文字が出るまで | 0.3〜1.5秒 | 3.5〜402秒 |
差を生んでいるのは、回答の前に考える量です。DeepSeek V4.1 Flash は何も指定しなければ考えずにすぐ書き始め、どの質問でも1.5秒以内に最初の文字が出ました。M3.1 Flash は毎回考えてから書き始め、SQL の最適化では402秒、コードレビューやデータの読み解きでも2分以上、画面に何も出ない時間が続きました。考えた分も出力として課金されるため、費用は14問で約7.8倍です。
1問あたりに直すと、DeepSeek V4.1 Flash が約¥0.10、M3.1 Flash が約¥0.81 です。どちらも安いモデルですが、1日に何万回も呼び出す使い方では、この差がそのまま請求額になります。
回答の中身
- 算数の文章問題(英語・日本語とも)は、両方とも正解でした。M3.1 Flash は「整数時間で動かすなら14時間」のような補足まで付けていました。
- コードのデバッグは、両方とも原因と直し方を正しく示しました。
- 日本語の添削では差が出ました。DeepSeek V4.1 Flash は「ございいます」の脱字を含め、直した箇所をすべて表で説明しました。M3.1 Flash はこの脱字を挙げず、正しい「幸いでございます」を文法の誤りとし、説明文には「현대적인」「Hur得多」のような他言語の語が混じりました。
- 翻訳では、M3.1 Flash の回答の後半に、英語で書かれた考えている途中のメモ(「No, need final copy. Let's ensure…」)がそのまま残りました。
日本語の文章をそのまま使う用途では、M3.1 Flash の出力は確認してから使う必要があります。
使い分けの目安
- DeepSeek V4.1 Flash:チャットの返答、文章の作成や要約、日本語の添削、すぐに返事が欲しい処理。1回答の費用も待ち時間も小さく済みます。
- MiniMax M3.1 Flash:時間がかかってもよい、手順の多い作業。MiniMax は DeepSWE v1.1 で 73.7%、パソコン操作の OSWorld V2 で 61.7 という数字を公表しています。今回の14問はそうした長い作業ではないため、この強みは測れていません。
M3.1 Flash を API で使う場合は、ストリーミング("stream": true)で呼び出し、max_tokens を十分に大きく取ってください。FastMetal では指定がなければ 32,768 トークンまで出力できるようにしています。
試してみる
どちらも同じ API キーとモデル名の書き換えだけで切り替えられます。
curl https://api.fastmetal.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $FASTMETAL_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "deepseek-v4.1-flash",
"messages": [{"role": "user", "content": "次の文章の誤字を直してください:…"}]
}'
43の共通の質問への両モデルの実際の回答は、比較ページと各モデルページ(MiniMax M3.1 Flash、DeepSeek V4.1 Flash)で見比べられます。料金は料金ページをご覧ください。