Claude CodeをAPIキーで使う:GLM・DeepSeek・Kimiへの切り替えまで

この記事の要点
- Claude Codeは、プランでのログインの代わりにAPIキーでも動きます。設定は環境変数4つで、料金はトークン単位の従量課金です。
- 注意点は2つです。キーはANTHROPIC_AUTH_TOKENに入れ、ANTHROPIC_BASE_URLには/v1を付けません。
- ANTHROPIC_MODELを書き換えるだけで、GLM、DeepSeek、Kimiにも切り替えられます。キーと支払い先はひとつのままです。
- 円建てのプリペイドなので、チャージした残高がそのまま支出の上限になります。
Claude Codeを毎日使っていると、プランの利用上限に当たる日が出てきます。そこで検討したいのが、APIキーで接続するClaude Code APIの使い方です。この記事では、FastMetalのキーでの設定から、GLM・DeepSeek・Kimiへの切り替え、費用の管理までを順に説明します。
Claude CodeをAPIキーで使う仕組み
Claude Codeの認証には、claude.aiのアカウントでログインしてPro・Maxなどのプランの範囲で使う方法と、環境変数でAPIキーと接続先を指定する方法があります。
APIキーを設定すると、Claude Codeはログイン中のプランよりそちらを優先し、プランの利用上限は適用されなくなります(Anthropicのドキュメントによる)。料金はトークン数に応じた従量課金に変わります。どちらが得かは使い方しだいで、判断の目安はClaude Codeの料金で解説しています。
APIキーは、AnthropicのコンソールかAIゲートウェイで発行します。FastMetalは日本のAIゲートウェイで、25のプロバイダーが提供する95以上のモデルをひとつのAPIキーで呼び出せます。Anthropic互換のAPIがあるため、Claude Codeの接続先にそのまま指定できます。
設定は環境変数4つ
まずFastMetalでアカウントを作成し、APIキーを発行します。キーはsk-で始まり、表示されるのは発行時の一度だけです。クレジットはカードか銀行振込(前払い)で¥500から購入できます。そのうえで、次の4つを設定します。
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$FASTMETAL_API_KEY"
export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.fastmetal.ai"
export ANTHROPIC_MODEL="anthropic-claude-sonnet-5"
export ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL="anthropic-claude-haiku-4-5"
| 環境変数 | 入れる値 | 役割 |
|---|---|---|
ANTHROPIC_AUTH_TOKEN | FastMetalのAPIキー | 認証 |
ANTHROPIC_BASE_URL | https://api.fastmetal.ai | 接続先 |
ANTHROPIC_MODEL | モデルID(省略可) | 使うモデル |
ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL | モデルID(必須) | 補助処理のモデル |
毎回入力するのが手間なら、~/.zshrcなどに書いておきます。起動後に/statusを実行すると、使われている認証情報を確かめられます。詳しい手順はAPIの始め方とClaude Code接続ガイドにもまとめています。
つまずきやすい2つの設定
キーはANTHROPIC_AUTH_TOKENに入れる
Claude Codeには、キーを渡す変数が2つあります。ANTHROPIC_API_KEYの値はx-api-keyヘッダーで送られ、FastMetalはこれを受け付けません。ANTHROPIC_AUTH_TOKENの値はAuthorization: Bearerヘッダーで送られるため、こちらを使います。
Anthropicのキーを直接使っていた場合は、ANTHROPIC_API_KEYが残っていないかも確認しましょう。unset ANTHROPIC_API_KEYで外せます。
ANTHROPIC_BASE_URLに/v1を付けない
Claude Codeは、接続先のURLに/v1/messagesを自分で付け足します。https://api.fastmetal.ai/v1と書くと、実際の宛先は/v1/v1/messagesになり、404が返ります。しかもClaude Codeはこのエラーをモデルへのアクセスの問題として表示するため、原因に気づきにくくなります。
OpenAI互換の形式で接続するCodexやClineでは、逆に/v1まで含めます。
ANTHROPIC_MODELでモデルを選ぶ
ANTHROPIC_MODELには、FastMetalのカタログにあるモデルIDならどれでも指定できます。Anthropicのモデルにはanthropic-が付き、ほかのモデルはそのままのIDです。
| モデル | モデルID |
|---|---|
| Claude Sonnet 5 | anthropic-claude-sonnet-5 |
| Claude Opus 5 | anthropic-claude-opus-5 |
| GLM 5.2 | glm-5.2 |
| DeepSeek V4 Pro | deepseek-v4-pro |
| Kimi K3 | kimi-k3 |
| Kimi K2.7 Code(日本国内で推論) | japan-kimi-k2.7-code |
Claude CodeでGLM・DeepSeek・Kimiを使う
切り替えはANTHROPIC_MODELを書き換えるだけです。起動時に指定すれば、そのセッションだけ別のモデルで動かせます。
ANTHROPIC_MODEL="glm-5.2" claude
ANTHROPIC_MODEL="deepseek-v4-pro" claude
ANTHROPIC_MODEL="kimi-k3" claude
GLMやDeepSeekはメーカー自身もClaude Code向けの接続方法を公開していますが、その場合はメーカーごとにアカウントと支払いが分かれます。FastMetalならキー1本と円建ての残高ひとつで済むので、設計はClaude、定型の修正はGLMといった使い分けもすぐに試せます。各モデルの特徴はDeepSeek API、GLM 5.2、Kimi K3で確認できます。推論を日本国内で行うjapan-kimi-k2.7-codeもあります(日本国内で推論するモデル)。
なお、ゲートウェイ経由でClaude CodeをClaude以外のモデルで動かす使い方は、Anthropicのサポート対象外です(2026年10月時点)。ツール呼び出しなどの扱いはモデルによって異なるため、まず小さなタスクで動きを確かめてください。
補助処理のモデルは必ず指定する
Anthropicのドキュメントによると、Claude Codeは補助的な処理(バックグラウンド機能)にHaikuクラスのモデルを別に使い、その呼び出し先はANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELで決まります。この変数が空だと、Claude Codeは組み込みのHaikuのモデルIDを送ります。FastMetalはこのIDを拒否するため、補助処理がエラーになります(2026年10月に確認)。この変数には必ずFastMetalのモデルID(例:anthropic-claude-haiku-4-5、glm-5.2)を入れてください。
モデルIDは/v1/modelsで確かめる
使えるモデルIDは、次のコマンドで一覧を取得できます。
curl https://api.fastmetal.ai/v1/models \
-H "Authorization: Bearer $FASTMETAL_API_KEY"
IDにはドットが残ります(例:deepseek-v4.1-flash)。モデル一覧のページURLはドットをハイフンに置き換えているため、URLの末尾とモデルIDは一致しません。2026年10月時点の公開情報では、OpenRouterのモデルIDはスラッシュ区切り(anthropic/claude-opus-5)、FastMetalはハイフン区切り(anthropic-claude-opus-5)で、書き換えの手順はOpenRouterからの移行ガイドにまとめています。
費用を管理する
コーディングエージェントは1つのタスクでモデルを数十回から数百回呼び出し、そのたびに履歴を送り直すため、費用の大半を入力トークンが占めます。プロンプトキャッシュに対応したモデルを選ぶと、そこで差が出ます(LLM APIのコストを下げる方法)。
FastMetalでの管理方法は3つです。
- 残高が上限になる。購入した残高を超える請求は発生せず、使い切るとリクエストは拒否されます。残高が少なくなったときと尽きたときにはメールが届きます。
- キーごとに上限を分ける。APIキーは複数発行でき、それぞれに残高の上限を設定できるので、プロジェクトやチームごとに予算を分けられます。
- 利用状況を確かめる。ダッシュボードで、モデル別・日別の利用状況を確認できます。
モデルごとの単価は100万トークンあたりの円建てで料金ページに載っており、使用量の見当はコスト計算ツールでつけられます。Claudeモデルの課金の仕組みはClaude APIの料金で解説しています。
MCPサーバーとして追加する方法
ここまでは、Claude Codeが使うモデルそのものを切り替える方法でした。モデルの接続先は今のままにして、FastMetalをMCPサーバーとして追加する使い方もあります。
claude mcp add --transport http fastmetal https://mcp.fastmetal.ai/mcp --header "Authorization: Bearer ${FASTMETAL_API_KEY}"
追加すると、ほかのモデルへの質問(ask)や比較(compare)、画像・動画の生成(generate_image、generate_video)、画像の解析(analyze_image)を、作業中にツールとして呼び出せます。セカンドオピニオンや画像生成だけをFastMetalに任せたいときに向いています。手順はMCP接続ガイドをご覧ください。
CodexとClineの場合
- Codexは
~/.codex/config.tomlにFastMetalをプロバイダーとして登録します。手順はCodexの料金で解説しています。 - Clineは「OpenAI Compatible」を選んでFastMetalを指定します。手順はClineの料金で解説しています。
よくある質問
Claude Codeはプランに加入しなくてもAPIキーで使えますか
使えます。環境変数でAPIキーと接続先を設定すれば、プランに加入していなくても動かせます。料金はトークン数に応じた従量課金です。
Pro・Maxのプランと使い分けられますか
使い分けられます。APIキーの環境変数がある間はそちらが優先され、プランの利用上限は適用されません。環境変数を外せば、ログイン中のプランに戻ります。
無料で試せますか
アカウントの作成は無料です。登録時の無料クレジットはないため、Claude Codeで使うにはクレジットを¥500から購入します。
モデルにアクセスできないというエラーが出るのはなぜですか
まずANTHROPIC_BASE_URLの末尾の/v1を確かめてください。付いていると404になり、Claude Codeはそれをモデルへのアクセスの問題として表示します。次にANTHROPIC_MODELのIDを/v1/modelsの一覧と照らし合わせます。
適格請求書は発行されますか
発行されます。運営会社の株式会社国際調達情報は適格請求書発行事業者(登録番号T5010001015990)で、クレジットを購入するたびに円建ての適格請求書を発行します。どのモデルを使っても、支払い先はFastMetalひとつです。
FastMetalでClaude Codeを動かす
無料でアカウントを作成し、APIキーとクレジットを用意すれば、この記事の設定ですぐに始められます。単価は料金ページをご覧ください。