Claude Code・Codex・ClineをAIゲートウェイに繋ぐ設定まとめ
Claude Code、Codex、Cline、OpenCodeといったコーディングエージェントは、ほとんどが接続先を差し替えられます。 ゲートウェイに向ければ、月額サブスクではなく使った分だけの従量課金になり、モデルもタスクに応じて選べます。
この記事では、ツールごとの設定をまとめます。設定するのは基本的にベースURL・APIキー・モデルIDの3つだけです。
前提:2種類の互換形式
コーディングエージェントが話すプロトコルは、おおむね2つに分かれます。
- OpenAI互換 — Codex、Cline、OpenCode、Crushなど大半のツール。
/v1/chat/completionsに投げます - Anthropic互換 — Claude Code。
/v1/messagesに投げます
接続先のゲートウェイがどちらの形式を提供しているかで、設定できるツールが決まります。FastMetalは両方を提供しているので、どちらのツールも繋がります。
Claude Code
Anthropic互換のエンドポイントを環境変数で差し替えます。
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$FASTMETAL_API_KEY"
export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.fastmetal.ai"
export ANTHROPIC_MODEL="anthropic-claude-sonnet-5" # 任意
ANTHROPIC_BASE_URL に /v1 は付けません。ツール側がパスを組み立てます。ANTHROPIC_MODEL を省略するとツールの既定モデルが使われるので、明示しておくほうが確実です。
Codex
~/.codex/config.toml にプロバイダーを定義します。
model = "gpt-5.6-terra"
model_provider = "fastmetal"
[model_providers.fastmetal]
name = "FastMetal"
base_url = "https://api.fastmetal.ai/v1"
env_key = "FASTMETAL_API_KEY"
env_key はキーそのものではなく、キーが入った環境変数の名前を書きます。プロバイダーIDには openai / ollama / lmstudio は使えません(予約済み)。
OpenRouterに繋ぐ場合は同じ形で base_url を https://openrouter.ai/api/v1、model を openai/gpt-5.6-terra のようなスラッシュ付きIDにします。
Cline / Roo Code
設定画面から「OpenAI Compatible」を選び、次の3項目を入力します。
| 項目 | FastMetal | OpenRouter |
|---|---|---|
| Base URL | https://api.fastmetal.ai/v1 | https://openrouter.ai/api/v1 |
| API Key | FastMetalのキー | OpenRouterのキー |
| Model ID | anthropic-claude-sonnet-5 | anthropic/claude-sonnet-5 |
項目名は「API Base」「Custom endpoint」などツールによって異なりますが、意味は同じです。
OpenCode / Crush / OpenClaw
環境変数で指定します。変数名がツールごとに違うので注意してください。
# OpenCode
export OPENAI_API_BASE="https://api.fastmetal.ai/v1"
# Crush / OpenClaw
export OPENAI_BASE_URL="https://api.fastmetal.ai/v1"
キーは各ツールが読む変数(多くは OPENAI_API_KEY)に設定します。ツールごとの詳細な手順はドキュメントのガイドにまとめています。
モデルIDの書き分け
同じモデルでも、接続先によってIDの形式が違います。
| モデル | OpenRouter | FastMetal |
|---|---|---|
| Claude Sonnet 5 | anthropic/claude-sonnet-5 | anthropic-claude-sonnet-5 |
| Claude Opus 5 | anthropic/claude-opus-5 | anthropic-claude-opus-5 |
| GPT-5.6 Sol | openai/gpt-5.6-sol | gpt-5.6-sol |
| DeepSeek V4 Pro | deepseek/deepseek-v4-pro | deepseek-v4-pro |
| GLM 5.2 | z-ai/glm-5.2 | glm-5.2 |
変換規則は完全に一様ではありません。全リストはモデルカタログか、APIで取得してください。対応表は移行ガイドにもまとめています。
curl -s https://api.fastmetal.ai/v1/models \
-H "Authorization: Bearer $FASTMETAL_API_KEY"
つまずきやすい点
ベースURLの /v1 の有無
OpenAI互換の設定では /v1 まで含めるのが基本です。一方でClaude Codeの ANTHROPIC_BASE_URL には付けません。ツールのドキュメントに従ってください。404が返るときは、まずここを疑います。
エージェントはリクエスト数が多い コーディングエージェントは1つのタスクで数十〜数百回モデルを呼びます。無料モデルの枠(OpenRouterなら1日50リクエスト)ではタスクの途中で止まります。詳しくは無料モデルの記事を参照してください。
残高切れの見分け方
FastMetalはプリペイドなので、残高を使い切るとリクエストが拒否されます。HTTP 429 で返り、本文に budget_exceeded が含まれます。レート制限の429と区別するには本文で判定してください。
コンテキストが長いほどコストが効く エージェントは会話履歴とファイル内容を毎回送り直すため、入力トークンが膨らみます。プロンプトキャッシュに対応したモデルを選ぶと差が出ます。考え方はLLM APIのコストを下げる7つの方法にまとめました。
サブスクとの比較
月額サブスクと従量課金のどちらが得かは、使用量で決まります。毎日フロンティアモデルを何時間も回すならサブスクが有利で、週に数回・タスク単位で使うなら従量課金が安くなります。実際の損益分岐点の試算はHermes × FastMetalの記事で扱っています。
ゲートウェイ経由のもう一つの利点は、モデルを切り替えられることです。設計や難しいデバッグはフロンティアモデル、定型的な修正は安いモデル、と使い分ければ、同じ作業量でもコストは変わります。
よくある質問
Q. Claude CodeをOpenAI互換のゲートウェイに繋げますか?
Claude CodeはAnthropic互換の形式を使うため、接続先にもその形式が必要です。FastMetalは両方の形式を提供しているので、ANTHROPIC_BASE_URL の差し替えで接続できます。
Q. Codexの env_key にAPIキーを直接書いてもいいですか?
いいえ。env_key はキーが入った環境変数の名前を指定する項目です。キーそのものを書くと認証に失敗します。
Q. 複数のゲートウェイを使い分けられますか?
できます。Codexなら [model_providers.*] を複数定義して model_provider で切り替えます。環境変数で設定するツールは、シェルのプロファイルを分けるのが簡単です。
Q. どのモデルを選べばいいですか? コーディング用途ならClaude Sonnet 5やGPT-5.6系が定番ですが、コスト重視ならDeepSeekやGLM系も実用的です。モデルカタログで単価とコンテキスト長を比べてください。
まとめ
コーディングエージェントの接続先変更は、ベースURL・APIキー・モデルIDの3つを設定するだけです。OpenAI互換のツールはそのまま、Claude CodeはAnthropic互換の環境変数で接続できます。
サブスクではなく使った分だけ払い、タスクに応じてモデルを選びたい場合は、FastMetalのAPIキーを取得して試してみてください。円建てのプリペイドなので、チャージした残高を超える請求は発生しません。