OpenAI 4モデルの使い分け:Astra・Sol・Terra・Luna はどれを選ぶか
FastMetal には OpenAI のモデルが4つ並んでいます。GPT-6 Astra、GPT-5.6 Sol、GPT-5.6 Terra、GPT-5.6 Luna です。スペック表を見比べても文脈長も入力の種類も同じで、どれを選べばいいのか分かりにくい並びになっています。
結論から言うと、判断軸は2つだけです。単価と、推論(思考)の扱い。迷ったら Terra から始めて、軽い処理を Luna に落とし、難しい仕事を Sol か Astra に上げるのが実務的な進め方です。
4モデルの位置づけ
| モデル | モデルID | 位置づけ | 相対単価(入力/出力) | 推論 |
|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Luna | gpt-5.6-luna | 低価格・高速 | 1 / 1 | オフにできる |
| GPT-5.6 Terra | gpt-5.6-terra | バランス型 | 約10 / 約10 | オフにできる |
| GPT-5.6 Sol | gpt-5.6-sol | GPT-5.6 のフラッグシップ | 約25 / 約25 | オフにできる |
| GPT-6 Astra | gpt-6-astra | 長時間タスク・高度な分析 | 約48 / 約40 | 常時オン |
相対単価は Luna を1としたときの倍率です(2026年9月時点)。円建ての実際の単価は料金ページでご確認ください。
共通している部分
4モデルとも約105万トークンの文脈を持ち、最大出力は128Kトークンです。つまり「長い資料が入るから上位モデル」という選び方は、この4つの間では成立しません。
API から見ても差はありません。エンドポイントも API キーも円建て残高も共通で、model の値を差し替えるだけで乗り換えられます。同じプロンプトを4モデルに投げて比べるコストは、ほぼ書き換えの手間だけです。
違いが出るのは推論の扱い
GPT-5.6 系の3モデル(Sol / Terra / Luna)は推論をオフにできます。ただし、リクエストで何も指定しない場合は推論が有効な状態で動きます。一方の GPT-6 Astra は推論を切れません。low から max までのレベルを選ぶことはできますが、思考そのものを止める設定はありません。
ここが費用に効いてきます。推論トークンは出力トークンとして課金されるためです。表の相対単価は「同じトークン数を使ったら」の比率であって、実際の請求は思考量に大きく引っ張られます。短い答えで十分な用途なら、Luna を推論オフで回すのと Sol をそのまま回すのとでは、単価差の25倍よりさらに開きます。逆に Luna でも推論レベルを上げれば安いモデルではなくなります。
つまり選択は「どのモデルか」の一段ではなく、「どのモデルを、どの推論レベルで」の二段構えです。指定方法とモデルごとの対応レベルは推論設定のガイドにまとめています。
用途別の選び方
- GPT-5.6 Luna — 分類、要約、整形、大量バッチ、レイテンシ重視のチャット。推論をオフにして使うのが基本形です。
- GPT-5.6 Terra — 迷ったときの既定値。日常的なコーディング、社内ツール、エージェントの標準モデルとして。
- GPT-5.6 Sol — 多段階の推論、ターミナル操作を伴う開発、失敗のやり直しが高くつくエージェント処理。
- GPT-6 Astra — 長時間にわたる作業や腰を据えた分析。推論レベルの上げ下げで品質と費用を調整します。
一段落とせるかどうかは、実際のプロンプトで試すのが一番確実です。同じ質問への回答はLuna と Terra、Terra と Sol、Sol と Astra の比較ページで並べて見られます。
GPT-6 Astra Pro の位置づけ
カタログにはもう1つ gpt-6-astra-pro があります。これは別のモデルではなく、GPT-6 Astra を pro モードで動かしたもので、トークン単価は Astra と同じです。難しい課題で回答品質を優先する設定なので、この記事の4段のはしごとは別軸の選択肢になります。Astra で解けなかった課題に当てる、という使い方が想定されています。
切り替えてみる
curl https://api.fastmetal.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $FASTMETAL_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gpt-5.6-terra",
"messages": [{"role": "user", "content": "こんにちは"}]
}'
軽い処理に落とすときは model を gpt-5.6-luna に差し替え、推論が要らなければ "reasoning": {"enabled": false} を足します。上げるときは gpt-5.6-sol や gpt-6-astra に差し替えるだけです。OpenAI SDK を使っている場合は base_url を https://api.fastmetal.ai/v1 に向ければそのまま動きます。
まとめ
4モデルの文脈長と入出力は共通で、差が出るのは単価と推論の扱いです。Terra を既定値にして、軽い処理は Luna、重い仕事は Sol か Astra という三段構えが、費用と品質のバランスを取りやすい形です。そのうえで推論レベルを絞れば、同じモデルのまま費用を下げられます。
FastMetal なら4モデルすべてを1つの API キーと円建て残高で使い分けられます。モデルカタログで各モデルの詳細を確認できます。