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レビュー

Qwen3-Next 80B-A3B レビュー:推論なしで速い、日本語の敬語にも強いMoE

FastMetal

結論から言うと、Qwen3-Next 80B-A3B(qwen3-next-80b-a3b-instruct)は、推論(thinking)なしで速く返り、それでいて日本語の質が高いモデルです。敬語の修正では理由まで正確に説明し、要約も詳しく書けました。弱点は、答えが出ない問題で「考えながら書く」ために出力が長くなることです。

概要:80B でアクティブ 3B

Qwen3-Next 80B-A3B Instruct は Qwen が2025年9月に公開したオープンモデルです。

  • 総パラメータ 80B、アクティブ約3B の MoE
  • 文脈長:約26万トークン
  • 入力・出力:テキスト
  • 推論の過程を出力しない Instruct 版。ツール呼び出し・構造化出力に対応

日本語で試した結果

同じ5つの日本語タスクを複数のモデルに投げて比べました。

タスク結果応答時間
納期遅延のお詫びメール丁寧で自然。「拝啓」なしで「敬具」で結んでいる点は惜しい約3秒
文章の3点要約見出し付きで詳しい。為替の影響まで拾えている約3秒
敬語の誤り2か所を修正正解。「申す」は謙譲語、「お〜になる」は尊敬語という理由も正確約4秒
算数の文章題最終的に「解なし」と判断したが、試行錯誤を書き連ねて約2,650トークン約12秒
季語入りの俳句季語に「月見草」を使ったが、秋の季語と説明(月見草は夏の季語)約1秒

推論を行うモデルと比べて、ほとんどのタスクが数秒で返るのが大きな長所です。今回、推論型のモデルは同じタスクに20秒〜1分以上かかることもありました。

算数の題は、わざと整数解が出ない数字にしてあります。Qwen3-Next は途中で「計算ミス?」「問題の数字に誤り?」と迷いながらも、最終的に解がないと結論づけました。誤答をでっち上げなかった点は評価できますが、迷う過程をそのまま出力するため長くなります。推論の過程を分けて出力しない Instruct 版ならではの特徴です。

日本語のトークン効率

同じ約320字の日本語の指示文を送ったとき、入力は 218 トークンでした。同じ文章で GPT-4o mini は 261 トークン、Llama 3.1 8B は 250 トークンです。日本語を多く扱うほど、この差がコストに効いてきます(日本語とトークン数の関係は日本語はトークンを食うで解説しています)。

円建ての単価は料金ページでご確認ください。

向いている用途/向かない用途

向いている:

  • 応答の速さが求められる日本語チャット
  • 敬語を含むビジネス文書の作成・添削
  • 長い日本語文書の要約(最大約26万トークン)
  • ツール呼び出しを使うエージェント

向かない:

  • 難しい推論を短い出力で答えさせたい処理(推論型モデルのほうが整理された答えを返す)
  • 俳句や季語など、日本文化の細かな知識が要る生成

よくある質問

Q. Qwen3-Next 80B-A3B Instruct は推論(thinking)モデルですか? いいえ。この Instruct 版は推論の過程を出力せず、すぐに回答します。その分、応答が速いのが特長です。

Q. Qwen3-Next 80B-A3B に画像は入力できますか? できません。テキスト専用のモデルです。

Q. Qwen3-Next 80B-A3B で構造化出力は使えますか? はい。response_format に JSON Schema を指定すると、指定どおりの JSON が返りました。

FastMetal で試す

curl https://api.fastmetal.ai/v1/chat/completions \
  -H "Authorization: Bearer $FASTMETAL_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "model": "qwen3-next-80b-a3b-instruct",
    "messages": [{"role": "user", "content": "次の文の敬語の誤りを直してください:「部長が申された件について、担当者がお伺いになります。」"}]
  }'

同じ API キー・同じ円建て残高のまま、他のモデルと model を差し替えて比べられます。対応モデルはモデルカタログでご確認ください。

Qwen3-Next 80B-A3Bを今すぐ試す

Qwen3-Next 80B-A3BはFastMetalのAPIキー1つで利用できます。ブラウザですぐに試す、またはOpenAI SDKからそのまま呼び出せます。