OpenAI・ChatGPTのインボイス(適格請求書):登録番号の確認と経費処理

この記事の要点
- OpenAIは日本の適格請求書発行事業者に登録されています。ChatGPTやAPIの料金には、2025年1月1日以降の利用分から10%の消費税が加算されています。
- 国税庁の公表サイトには、OpenAI, LLC(T4700150127989)とOpenAI OpCo, LLC(T3700150133253)の2社が載っています。照合するのは、手元の請求書に記載された発行元と番号です。
- ChatGPTの有料プランとAPIの利用料は別々に請求され、請求書をダウンロードする画面も異なります。
- ドル建ての支払額は円に換算して記帳し、消費税額は請求書に円で記載された金額を使います。
- 複数のAIを使うなら、FastMetalのクレジットを円で購入すると、購入のたびに適格請求書(T5010001015990)が1枚発行されます。
ChatGPTやOpenAIのAPIを仕事で使っていると、経費精算のたびに「この請求書はインボイスとして使えるのか」「登録番号はどこに載っているのか」という疑問が出てきます。調べると番号が2種類見つかり、かえって迷った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、OpenAIのヘルプセンターと国税庁の公表サイトで確かめた情報をもとに、請求書の見方とダウンロードの手順、ドル建ての請求の記帳までを整理します。
OpenAIは適格請求書発行事業者に登録されています
OpenAIの請求書は、仕入税額控除の根拠になる適格請求書(インボイス)として発行されています。OpenAIのヘルプセンターによると、2025年1月1日以降に発生した料金には、米国のOpenAI OpCo, LLCが10%の消費税を加算し、適格請求書を発行しています。ヘルプセンターが案内している登録番号は、T3700150133253です。
登録番号は2つあります
国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトには、OpenAIの法人が2社載っています(2026年10月6日確認)。
| 名称 | 登録番号 | 登録年月日 | そのほかの記載 |
|---|---|---|---|
| OpenAI, LLC | T4700150127989 | 2025年1月1日 | 失効年月日 2027年1月1日 |
| OpenAI OpCo, LLC | T3700150133253 | 2026年1月1日 | なし |
解説記事によって番号が違うのは、このためです。どちらが載るかは、請求書を発行した法人で決まります。ヘルプセンターではOpCoによる請求を2025年1月1日からとしていますが、公表サイトにあるOpCoの登録年月日は2026年1月1日です。日付が一致しないため、番号は手元の請求書で確かめるのが確実です。
手元の請求書で確かめる手順
- 請求書のPDFを開き、発行元の名称と「T」で始まる13桁の登録番号を確認します。
- 国税庁 適格請求書発行事業者公表サイトで、その登録番号を検索します。
- 表示された名称が請求書の発行元と一致し、取引日が登録の有効期間に入っているかを確かめます。
OpenAI, LLCには失効年月日が記載されています。2027年以降の請求書では、発行元と番号の組み合わせに特に気をつけてください。
請求書に記載される消費税
ヘルプセンターのOpenAI の請求書における日本の消費税によると、OpenAIのサービスはデジタルサービスの越境提供にあたるため、料金は米ドルのまま表示されます。そのうえで、日本の顧客向けの適格請求書には、消費税額が日本円で記載されます。
同じ記事では、Enterprise契約などの個別契約で利用する法人には、一般にリバースチャージ方式が適用され、消費税は請求されないと案内しています。この場合は、サービスを受けた日本の事業者が自ら税額を計算し、申告と納付を行います。
ChatGPTとAPIは請求が別々です
ChatGPTの有料プランとAPIの利用料は、同じOpenAIでも別々に請求されます。ChatGPT Plusの料金にAPIの利用料は含まれず、請求書もそれぞれの画面からダウンロードします(ChatGPTおよびAPIプラットフォームの請求管理)。
ChatGPT(Plus・Pro・Business)の請求書
PlusとProでは、ChatGPTの「設定 > アカウント」を開き、「支払い」の「管理」をクリックすると請求ポータルに移ります。過去の請求書は、ポータルの「請求書の履歴」からダウンロードできます。Businessプランでは「ワークスペース設定」の「請求」から「請求書」を開きます。請求書を表示できるのは、ワークスペースのオーナーです。詳しい手順は過去のChatGPTの請求書はどこで確認できますかにあります。
App StoreやGoogle Playで契約した場合、領収書を発行するのはAppleやGoogleです。請求ポータルには表示されないので、各ストアの購入履歴で確認します(App Storeで契約した場合の請求書)。
API利用料の請求書
APIの利用料は、platform.openai.com の「請求」(Billing)で管理します。個人やチームで使う場合、支払いはプリペイドクレジットか、クレジットカードへの自動請求です(APIのプリペイド請求の設定と管理)。支払い履歴と、発行された請求書や領収書は「請求履歴」で確認できます。Enterpriseの契約では暦月ごとに利用分が請求され、請求書は同じ「請求」の画面からダウンロードできます(APIの請求と請求書発行のタイミング)。
ドル建ての請求を経費処理する
支払額の円換算
税務上、外貨建ての取引は、取引日の電信売買相場の仲値(TTM)で円に換算するのが原則です。実務では、カードの利用明細に載った円の金額で計上する例も多く見られます。どちらの方法でも、毎月同じやり方を続けることが大切です。
消費税額は請求書の円表記を使う
国税庁のQ&Aでは、外貨建ての取引でも、適格請求書の消費税額は円に換算した金額で記載することとされています(問68)。請求書をもとに仕入税額を積み上げて計算する場合は、自社の換算方法と違っていても、請求書に円で記載された消費税額を基礎にします(問127)。
保存しておくもの
- OpenAIが発行した請求書のPDF(発行元の名称と登録番号が載っているもの)
- カードの利用明細(円での支払額の裏付け)
- ChatGPTとAPIを分けた月ごとの保存フォルダ(突き合わせの取りこぼしを防ぎます)
勘定科目は通信費や支払手数料で処理されることが多く、一度決めた科目を続けて使います。実際の処理は事業者ごとに異なりますので、顧問の税理士や会計士にご確認ください。
複数のAIを使うと、請求書も増えていきます
OpenAIに加えてClaudeやGemini、DeepSeekなどを使い分けると、請求書は提供元ごとに届きます。通貨も締め日も、適格請求書発行事業者の登録の有無も、提供元によってばらばらです。AnthropicもClaudeの請求に消費税を加算しています(Claude(Anthropic)のインボイス)。日本で登録を受けていない提供元の請求書は、適格請求書として扱えません。モデルが増えるほど、経理の確認も増えていきます。
FastMetalなら、円の適格請求書1枚にまとまります
FastMetalは、OpenAIを含む25のプロバイダー、95以上のモデルをひとつのAPIキーで呼び出せる日本のAIゲートウェイです。利用料は円のプリペイドクレジットから差し引かれ、クレジットを購入するたびに、運営会社の株式会社国際調達情報(登録番号 T5010001015990)が適格請求書を発行します。
- OpenAIのGPTモデルもClaudeもDeepSeekも、同じクレジットから支払えます。日本で登録していない提供元のモデルも、請求書はFastMetalが発行する適格請求書にまとまります。
- 支払いはカードか銀行振込(前払い)です。銀行振込を選ぶと、専用の振込口座を記載した適格請求書がその場で発行され、入金が確認されると自動でクレジットに反映されます(銀行振込(前払い)の流れ)。
- 月額料金も最低利用額もなく、¥500から購入できます。購入した残高を超えて請求されることはありません。
- OpenAI互換APIなので、GPTを呼んでいる既存のコードは、ベースURLとAPIキーを変えるだけで動きます。
モデルごとの円の単価は料金ページで確認できます。円建ての利点は円建てLLM APIという選択肢で紹介しています。
よくある質問
OpenAIのインボイス登録番号はどれを使えばよいですか
手元の請求書に記載されている番号を使います。国税庁の公表サイトにはOpenAI, LLC(T4700150127989)とOpenAI OpCo, LLC(T3700150133253)の2つが載っており、OpenAIのヘルプセンターが案内しているのはOpCoの番号です。公表サイトで、請求書の発行元の名称と番号が一致するかを確かめてください。
ChatGPTのドル建ての請求書でも仕入税額控除に使えますか
適格請求書の記載事項を満たしていれば、外貨建ての請求書も使えます。消費税額は円で記載することとされており、OpenAIも日本向けの適格請求書に税額を円で載せると案内しています。
2024年以前のChatGPTの請求書に消費税が載っていないのはなぜですか
OpenAIが消費税を加算するのは、2025年1月1日以降に発生した料金だからです。それより前の請求書に、あとから消費税が追加されることもありません。
ChatGPT PlusとAPIの請求書はどこで受け取れますか
別々の画面からダウンロードします。ChatGPT Plusは「設定 > アカウント」から開く請求ポータルの「請求書の履歴」、APIは platform.openai.com の「請求」にある「請求履歴」です。
FastMetal経由でGPTを使った場合、インボイスはどうなりますか
クレジットを購入するたびに、株式会社国際調達情報(登録番号 T5010001015990)が円建ての適格請求書を発行します。GPTもほかのモデルも同じクレジットから支払うので、購入1回につき請求書は1枚です。
FastMetalを試す
アカウントの作成は無料です。無料でアカウントを作成して、料金でモデルごとの円の単価をご確認ください。